日誌

「進路講演会」が実施されました。

 11月17日(金)1・2年生を対象に、日本進路指導推進協議会会長の山口和士先生による「進路講演会」が実施されました。

 山口先生は、隣県の山形県のご出身で、長年高校教員として、生徒の進路指導を中心に多くの優れた実践を行い、顕著な実績を残され、一昨年度、群馬県の県立高校の校長先生として定年退職されました。

 講演は、山口先生が青春時代、日本人として初めてノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士と面会したエピソードから始まりました。当時、山形県の高校生であった山口先生が湯川博士へ手紙をお書きになると、湯川博士が大学のキャンパスへ山口先生を招いてくれ、思いがけず高名な物理学者との面会が実現したそうです。そしてその面会が、山口先生の以後の人生の大きな転換点となったとのことでした。

 山口先生は、「真実は足で掴め! 必要な者には会いに行け! 権威あるものは疑え!」という持論の持ち主であり、若い頃からのその行動力に驚かされました。

 山口先生は、講演の中で、「学ぶ」ことの大切さを訴えられ、「学ぶこととは、自分自身の頭で考えて、世の中の真実を見極める力を養うことである」、ということを私たちへ教えてくれました。

 また、山口先生は、人生において「志」を持つことがいかに重要であるかもお話しになり、長年の高校教員としてのご自分のご経験から、資料を基に、1年生へは「真の高校生となる10の指針」を、2年生へは「未来に繋がる10の指針」を、大変具体的に分かりやすく教えてくださいました。

 山口先生の、親身で熱意溢れるご講演に、生徒たちはもちろんのこと、私たち教員も大変刺激を受け、多くのことを学ぶことができました。山口先生、本当にありがとうございました。

 本校生の皆さん、皆さん方一人ひとりには、無限の可能性が秘められています。どうか、大きな「志」を持って、本校在学中の3年間で、自らの可能性を開花させてください。私たち教員も、全力で、皆さん方の進路希望実現を支援します。